日本の西に位置するこの村には1つの伝説がある。



それは古からの伝説。



背中には羽があり、口には牙がある。



人間の血を好むそれらは〝吸血鬼〟と呼ばれるもの。



形そのものは人間と同じだが、中身は違うものたち。



大人しい大人の振りをして、夜な夜な人の血を吸う。



人は吸血鬼を天使と言うものもいれば、悪魔と言うものもいた。



人が行きかう街。



そこで吸血鬼はひっそりと生きている。