「「ふぁぁ。」」

二人が、同時にあくびするから、あたしは少し笑ってしまった。

「ぷっ。」

二人共、同時にあくびするとか、双子にも、程があるでしょ。

そんな事を考えながら、クスクス笑っていると、大地が 何だよ。と言う顔でこっちを睨んできた。

「二人共、仲良すぎ。こんなに色んな事が揃う双子っている?」

すると、そーちゃんが、ドSスマイルを向けながら、言った。

「大地が俺のマネばっかりするんだよ。まぁ、上が完璧過ぎたら、下はマネばっかしたくなるもんだよ。」

へー。そうなんだ。知らなかった。

「そっかぁ。あたし、一人っ子だから全然知らなかった…。」

そう言っていると、隣にいた大地がいきなり怒鳴ってきた。

「てめぇら、俺の事、バカにしてるだろっ!いい加減にしろっ!」

えっ?馬鹿になんかしてない。
してるのは、そーちゃんだけだよ!

そう言おうとしたら、大地は、スタスタと歩き出した。

えー。もうっ。短気なんだから!

「そーちゃん。行こ…。大地んとこまで。」

「…そうだな。」

そう言って、少し早足で、大地の所まで向かった。