「ふぁぁ。」

眠いなぁ。春だからかな?

ここは、あたしの幼なじみの家の前。

まだかな…。早く、来ないかな…。

あたしは、花園 未来。中学3年生。
人懐っこくて、明るいのがとりえ。
ダメなところは、ドジで少しおっちょこちょい。
外見は、まぁ、小さい。
身長が、156cmしかなくて、『小学生』に間違えられた事だってある。

てゆーか、遅すぎる!
早くしてよ。遅れるよぉ。

バタバタ

あっ、来た。

「おい!大地!お前のせいで遅れたじゃねーかよ。」

「はぁ?てめぇのせいだろーが!空!」

はぁ。朝からこれか…。

出てきた2人は、あたしの幼なじみ。
花宮 空と大地。
双子で、顔とかは、超そっくり。
そこら辺のモデルさんにも、負けてないぐらいで、いや、それ以上かもしれない。

空の事をあたしは、『そーちゃん』と呼んでいる。

そーちゃんは、無口でクール。
成績は、いつも学年トップ。
副生徒会長。

大地は普通に『大地』と呼んでいる。

大地は、明るくて誰とでもよく話す。
運動神経は、抜群なのだが、成績は超おバカ。
サッカー部のエース。

「そーちゃん。大地。おはよぉ。てか、二人共遅すぎ〜。」

待ちくたびれちゃったとか言ってると、二人共同時に

「「こいつが悪い!」」

って言って、指を指しあっていた。

はは。変わんないなぁ。