届かないこの想い …

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「キーンコーンカーンコーン」

やっと授業終わった…

ふぅ…疲れたぁ!!

瑠吏は彼氏と帰るって言うし

瑠吏の彼氏は月宮 歩 (ツキミヤ アユム)

瑠吏の彼氏は学校で4番目にかっこいいらしい。

1位 翔君 2位 二階堂先輩 3位 私のお兄ちゃん 4位 瑠吏の彼氏の歩君

私の身近にはかっこいい人だらけなんだ。

しかも女の子には

2番目に瑠吏で3番目に実愛ちゃんだって。

あれ??1番は誰なんだろう??聞いたことない。

まぁいいや。私には関係ないし。

どうしよ!!考え事してたら遅い時間になっちゃった。

教室を出ようとしたら

ドンッ!

誰かとぶつかった。

「いたた…」

「あ、ごめん。大丈夫??って心音ちゃん!? 」

「え?? あ、二階堂先輩!!ごめんなさい!!ぶつかっちゃって…」

「あ、大丈夫大丈夫!!なぁ…下の名前で呼んでくんね??」

「え??」

「だーかーらー流星って呼べよ。」

「あ!!わかりました!!流星先輩!!」

「ちげーよ」

「ぇ??なんかいいました??」

「ん??あー、なんでもねぇ」

「あ、時間やばい!!今日おつかい頼まれてたんだ!!流星先輩さよなら!!」

「お、おう。気をつけてな」

あーもう!! 完全に忘れてた。

ママに怒られちゃうよぉ!!

「ねぇねぇ??翔?? 好きだよ!!ちゅーして??」

「おう、俺も好きだよ」

『ちゅっ』

ぇ…もう…なにあれ…

あんな公園でキスなんてするものなの??

え、実愛ちゃんこっち見て笑った??

なにこれ…このもやもや

ポタッ…

雨??あ、違う…私の涙だ…

私、諦め切れてないんだな…

キスシーンなんて見ちゃったから

諦めきれるよね…

私は泣きながらスーパーに向かった。

泣き止んで考えた。

「あれ??なんで実愛ちゃんこっち見て笑ったんだろ…。気づかれてたのかな??…なわけないか!!気にしすぎだよね!!ケーキ買って行こ!!」

レジを済まして歩いて帰っていたら

ピコンッ!! LINEの通知音がした。

誰かな??

見てみたら実愛ちゃんからだった。

なんか嫌な予感がした…

なにこの感覚…

昔にも感じたことのある恐怖、不安、この感覚LINE見たくないよ…