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翔side

俺は見た 。

美愛が泣いたあとの目に 。

「どうした ?」

「 ん ? なにが ?」

美愛は 、 すぐとぼける 。

「泣いただろ ?」

「え … 泣いてなんか …」

「嘘 。 なにがあった?」

「これだけは … 言えない」

美愛はすごく怯えているようだった 。

俺はそれがほっとけなかった

この時 、 美愛に本当に惚れてるんだなって思ったんだ 。

「俺にも言えないか?」

「あのね … 実は …心音にイジメられてるの …」

「は?」

う … そ …だろ ?

そんなことするやつじゃねぇよ

「ごめん …」

「なんで謝るんだよ !」

美愛が嘘を言ってるようには見えなかった…

なんでだ!なんでだよ!心音 …

「やっぱり言わなければよかったね 。」

「いや 、 それよりお前の方が大事だ 。何された?」

心音嘘って言ってくれよ …

「トイレに呼び出されて … 翔と別れないと酷いことするって … 殴られた」

あざを見せられた … えぐい …

「ひでぇ 。 大丈夫か?」

「大丈夫だけど … どうしよ …」

「何がだよ」

「翔 … グスッ ごめん … わ 、 別れよ? フェッ 」

「泣くなよ … 俺が守るから」

「ニヤッ … 怖い … 何されるかわかんないもん … ズビッ」

「なにか … 方法はないのか?」

「1つだけある けど … 」

チラチラ俺の顔をのぞき込んでくる

「なんだよ …」

「心音のことまだ好き?」

「俺はお前が好き」

「なら、大丈夫だね。」

「おう 、 それでなんかあるのか?」

「翔が私と別れるの 」

「なんでだよ … 俺のこと嫌いか?」

「んーん 。 大好きだよ 。 設定で別れるの」

「そーゆうことか」

「それで 、 翔は心音に、告白して?」

「あんなやつにか?」

「うん。ごめんね … たぶん付き合うことになると思う 。 そして、1ヶ月ほど付き合ったら可哀想だけど、わからせないとだから 酷く心音をふってくれない?」

「そしたら、元に戻るのか 。心音も何もしてこないと」

「うん … やっぱ、無茶かな」

「そんなことねぇよ ☆ 明日から実行な!」

「わかった!」

この時は こらしめる気満々だった

翔 side end

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