朝6時に目覚ましのタイマーが荒々しく鳴り響いた。
ベットから起き上がり太陽の光を浴びて。
ふと夢の内容を思い出した。
「あぁ…またあの夢か。」
あの夢。というのは12年前をきっかけに始まった。

その時、俺は物心のつく前。
3歳くらいの時だった。
もちろん異性などに興味はなく見る夢は決まって友達と遊んだ夢だ。
「おやすみ!」
いつもと変わらない挨拶を親と交わし布団に入った…たしかその日はすぐ深い眠りについた。

ふと目がさめるとそこは木の家の近くだった。
そこは…どこか懐かしく見覚えがあるように感じたんだ。

しばらく立ち尽くしていた。
すると家の扉が開き。
1人の髪が黒く綺麗な女性が俺に向かって声をかけてきた。
「おかえりなさい」

もちろん当時の俺には何がなんだかわからなかったはずなのに
「ただいま」
そう答えていた。

そこでその日の夢は終わってしまった。