虹色の初恋涙







空にそっと手をかざしてみる。




薬指には、シロツメ草が見えた気がした。




「琉衣、何してんの!?」




きらきらした目で俺を見るのは、俺の幼なじみの恋羅。




『恋羅、そんな外に出てきて大丈夫なのかよ』


「うん、平気だよっ」




笑顔いっぱいの恋羅だけどさ、やっぱり心配なんだよ。




『家、戻らない?』


「やだよ、せっかく外に出れたのに」


『でも..........』


「もう少しくらい、いさせてよ」


『あぁ、あとちょっとな』