約束の果てに


琴美「も…もしもし?」


直人「あ、琴美?ごめん。寝てた?」



ふと時計を見るともうすぐ0時
こんな時間に電話が来るなんて初めて…

てかもうこんな時間…
私時間を忘れてずっと悩んでたんだ…


琴美「ううん!大丈夫」


直人「そっか…」


な…なんだろこの沈黙…
電話も久しぶりだからなんだか緊張する…


琴美「…ど、どうしたのこんな時間に
なんか用事?」


私は少し不安になりながらもなるべくいつも通り接した


直人「…んー、まぁ…そんなとこ。今から会える?」


琴美「えっ…あ、うん…大丈夫…」


直人「そっか、ならあひる公園で会おう」


琴美「あひる公園ね、分かった。じゃ、また後でね」


電話を切ると大きなため息が出た


すごく…緊張した…

会おうってなんだろう
しかもこんな時間に…

もしかして…別れ話…とか?
ううんっ不安になっちゃダメだ
私が好きになった直人の事をちゃんと信じよう…っ

でも…やっぱり…不安…


私は複雑な気持ちのまま着替えてあひる公園に向かった

あひる公園に着くと先に直人が居た



琴美「ごめん待たせちゃった?」


直人「いや…急に呼び出しちゃったし…
来てくれてありがとね」


夜の誰も居ない公園…
静かな空気だけ流れる…



どうして黙るのー…
もしかして言い出しにくい事?
本当に別れ話なの…?


直人「…琴美…あのな…」


琴美「待って!!」


私…なにやってるんだろ…
安藤くんにあんな風に言われて…

怖くて…本当は逃げたしたいけど…
だけど…向き合わなきゃ…
本当に別れ話だったとしても…蓮みたいに自分の気持ちちゃんと伝えなきゃ…

このまま別れて後悔なんてしたくないから


直人「…琴美?どうした?」



今、伝えなきゃ。私の大好きな人に…


琴美「直人あのね…私…直人の真っ直ぐな優しい所が好き
楽しそうに笑った顔も悔しそうな顔も…切なそうな顔も直人の全部が本当に好き

直人に好きな人が居るって知ってても…敵わないって思ってもやっぱり諦めきれなかった

だからね、付き合うことになった時私すごく嬉しかった
やっと直人に私気持ちが届いたんだって…」



直人「えっ…急にどうした…!?」



琴美「私…直人と出会ってなきゃこんな幸せじゃなかった…!
直人大好き…これからもずっとずっと一緒に居たい

だから…別れようなんて言わないで…
私、悪い所があるならちゃんと直すから…!」



我慢していた気持ちが涙と一緒に溢れた

でもそれだけ大好きな存在だった
ずっとずっと……

しゃがみこんで泣いている琴美を見て直人は慌てた


直人「ちょっ…まった!
話が全く見えねぇんだけど…
別れるなんて誰が言ったんだよ」



琴美「だって直人浮気してるんでしょ…?」


直人「は!?浮気!?そんなんしてるわけねぇじゃん!!」


琴美「じゃぁ…なんで最近すぐ帰っちゃうの?
学校でも私の事避けるし…浮気してるんじゃないの?」


直人「それでなんで浮気になるんだよ…
誤解だって」


琴美「じゃぁ…浮気じゃないって言うならなんなの?」



直人「…はぁー…お前今日何の日か分かってんの?」



琴美「え、今日?何かあったっけ?」


直人「やっぱり忘れてた
今日は琴美の誕生日だろ?ほらプレゼント」



そうはにかんで直人は私に何かを手渡した