誰にも知られない、語られない話


そんなことをしていたら、自分が他人事のように思えてくる。

何かが壊れていく感覚に陥った。

そして、人形に憧れ、時分の性別を嫌い、自分の事を恨むようになった。

イラついた時の矛先は自分。

悪いことをしたのを目撃した時の悪口の矛先も自分の事。

何でもかんでも矛先は自分へと向けられる。

他人を責めるのはお門違いだ。

すべての元凶は私だ。誰も悪くはない。

苦しくても他人に助けを求めるな。

これは、私への罰だ。

そうやって私はこれまで生きてきた。

そして、これからも生きていくのだろう。

私は、今日も不幸ぶって生きている。