誰にも知られない、語られない話


私の家はごく普通の一般家庭だ。

母親に父親、それに妹。

それが私の家だ。幸せな、普通の家だ。

私はその普通の家で不幸ぶっていた。

妹にパシられる。親が怖い。友達なんて一人もいない。私は不幸だ。

毎日毎日そう思って過ごしていた。

本当は、そんなことないのに。恵まれているのを知っているのに。私の不幸なんて、人に比べれば大したことではないと知っているのに。

私は懲りずに不幸ぶっていた。

毎日毎日、不幸、不幸、不幸。

怖いから親に従わざる負えない。

本当はほとんど従っていないだろ。

妹にパシられる。

妹に優しくしてるだけだろ。被害妄想。

友達なんて一人もいない。

あんなに仲良くしてるのに友達じゃないのか?

私は不幸だ。

この程度で不幸だと?あまちゃんだな。

毎日毎日繰り返す。自問自答。自分との対話。