誰にも知られない、語られない話


それから1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と月日は流れていきました。

彼はほどなくして兵士に選ばれました。

戦争が始まったのです。

私は、彼が戦争に行くというとき、止められはしませんでした。

私は、彼を見送ったあと、この家に居続けました。

戦争は激化し、あたりは一面焼け野原になりましたがこの家だけは難を逃れました。

なので、ずっとこの家に居た私は死ぬことはありませんでした。

そして、戦争が終わり、人々は家族の元へと帰ってきました。

しかし、彼は行方不明になり、とうとうこの家に帰ってくることはありませんでした。