いつもの可愛い雰囲気なんかない。


真剣な眼差しで私を見つめるゲンキ。


絡まる視線に戸惑う私。


心臓が止まる事を忘れた様に、動き続ける。


ドクドクと、激しく。


「今日はもう帰るね」

「…うん」

静かに部屋を出ていったゲンキ。


静まり返る部屋。