ーーーパリーン!!!
ハカゼの家に住み始めてからすぐのこと。
俺は道端で見つけた一本の棒を持って、ある店を襲撃した。
ーーー1人で。
「おいっ!何やってんだクソガキ!!」
あの時の店主は以前よりも白髪が増えていた。
だけど、眉間にしわを寄せた顔はまったく変わっていない。
「うおおおおおお!!!」
ドカン!!
ボコン!!!
店内を逃げ回り、俺は店の奥の棚の上に登った。
そしてーーー
ガシッ!
一本のステッキを手に取った。
『ーーー世界に一つしかないらしい』
黒犬が欲しがっていたステッキだ。
「よし!!」
取った!!!
俺はそれを掴んだままガッツポーズをした。
するとーーー
キィーー……
「え?」
なんと、棚がゆらゆらと揺れた末、ゆっくりと倒れ出したのだ。
「うそ……だろ……」
ガッシャーーーン!!!


