鷹目はかなり動揺していた。
おそらくとてつもなく兎が大切な存在なんだろう。
「……っ」
俺はそれに苛立ちを覚えた。
だから鷹目の耳に顔を近づけ、静かに言ったんだ。
「これがーーー
俺の生きる道なんだ」
闇の中に閉じ込められ、それしか生きる方法が見つからなくなってしまった俺。
俺はーーー
とてつもなく苦しいんだからな。
「じゃあ俺は兎を殺させない、絶対に。
ーーー交換条件だ。どうだ黒犬」
「っ……」
鷹目の意外な答えに俺は正直驚いた。
もっと抵抗してくると思っていたのだ。
俺をーーー悪者扱いしているのなら。
「ふっ」
俺はわざと余裕な表情を見せて、仮面を被った。
「お前らしい変な条件だな、鷹目。
分かった、のったぞ」
俺は姿を消した。
鷹目の真剣な顔を見つめながら。
ーーー鷹目。
そんな顔しないでくれ。
俺の本当の気持ちにーーー
気付いてくれ。


