ーーーある日、俺は『兎』という殺し屋の話を耳にした。
過去に何人もの人間を殺し、死刑台に送られたことのある殺し屋。
俺はそいつのことを知っていた。
ゼイルに拾われた可哀想な少年だったからだ。
しかしーーー
『あること』を聞いて俺は体全身に鳥肌が立ったのを覚えた。
あいつはーーー
鷹目に命を救われ、鷹目の『相棒』として生活していたのだ。
「あああああああ!!!」
言葉には表せないほどの憎しみが俺の中でうずいては殺しに走らせた。
「兎ぃぃぃ!!!」
憎しみは最高潮にまで達した。
俺は誓った。
ーーー絶対に兎を殺すと。
鷹目を奪った兎をーーー
ーーー絶対に殺してやると。
鷹目が俺に振り向いてくれないことは分かっていた。
だが『まっすぐな一本道』しか残されていなかった俺はーーー
もうこうするしか『生き方』がなかったんだ。


