相棒の世界





鷹目にはもう一度会うことができた。



だがその時の記憶はあまり残っていない。



何を言ったのかもよく覚えていない。




ただ一つだけ覚えているのはーーー




『お前はもう…相棒じゃない』




夢の中で散々突き放されたからか、俺からそう言ってしまったことだ。






俺はそれ以来、鷹目の前から姿を消した。




十数年の月日は数百年分の時間に思えた。





だって俺はずっとーーー




闇の中にいたのだから。






暗闇の中に浮かび上がるのは『光』ではなく、



ずっと『恨みの吐き口』だった。




恨みを見つけてはその吐き口へと一直線に駆けて行き、




最終的には殺しに走る。






それ以外に暗闇の中には『道』がなかった。




俺の前に敷かれてるのはーーー



『恨みの吐き口』へと一直線に繋がる、細くて脆くて荒んだ道だけだった。




生きる道はもうーーー



それしか残されていなかったんだ。












『助けて…鷹目……苦しい…』




闇の中で何度そう呟いたか…



俺は分からない。