相棒の世界





「…そうか!まあ仕方がない!!」



「ごめん、黒犬…」



俺は口ではそう言ったものの、頭の中は放心状態になっていた。



真っ白で真っ白でーーー



何がなんだか分からなかった。




「…また頑張ればいいさ!!」



「あ、ああ…」



鷹目は俺の目を見ていなかった。



ずっとそっぽを向き、指をいじくっていた。



俺は知っていた。



鷹目は嘘をつく時ーーー



指を絡ませながら喋るって。








その日、鷹目はすぐに銀髪の男の家へと向かった。



「じゃあ、俺は帰る」



そう言って、すぐに行ってしまったんだ。





ーーー鷹目…



帰るってなんだよ。



俺たちの家はここなんじゃないのかよ!!



おい!どうしたんだよ鷹目!!



お前までもそっちに行っちまうのかよ!!



俺を一人ここに残して、



自分はどこか遠くへ行くのかよ!!



俺たちってなんだったんだ?



相棒じゃなかったのか?



俺はお前のことをーーー



お前に出会えたことをーーー



神様が落としてくれた『運命』だったと思っていたのに。