「親なしの盲目野郎とは一体どういうことなんだ?」
俺がさらに質問すると、男は気分がいいのかさらにペラペラと口を動かした。
「噂じゃああいつは元奴隷らしくってね!きっと親に捨てられたんだ!まあそれもそのはず、あいつはこれっぽっちも目が見えてないからねぇ!
本当に困ったもんだよ!目が見えてないから短剣をただひたすら振り回すだけなんだ!振り回して暴れまくって、そんで人を殺す。地獄に落ちて当たり前だ!あんなやつは!」
男がガハガハと笑い続ける中、俺はただ下を向いていた。
そうか、なるほどな…。
顔を上げ男に微笑みかける。
「ありがとう、教えてくれて。ほら金貨だ」
3枚の金貨を投げると、男はそれをよだれを垂らしながら取った。
「まいど旦那!あんたいいやつだな!」
再び大衆に混ざって野次を飛ばし始める男。
俺はその後ろ姿に静かに声をかけた。
「情報分は金貨一枚だ」
「あぁ?」
振り向く男に微笑みかける。
「あとの二枚分、お願いがあるんだがいいか?」
「あ、ああ…」


