「っ!!!」
血の気が引くのを感じた。
…シーナが殺される!!
「それはやめろ、黒犬」
黒犬のナイフを持った腕を掴む。
「あいつは何も悪くない、そうだろ?あの少女を殺さないんだったら俺はお前の家に戻る。お前と一緒に暮らす。だから…あいつのことだけは殺さないでくれ、頼む…」
シーナだけには…
シーナだけには死なれたくない。
『鷹目、お前シーナのことが好きなのか?』
ふとイーグルの言葉が浮かんだ。
『は、はぁ!?ちげーし!!』
『ははっ、そうかそうか』
イーグルは顔を赤らめる俺の耳元で小さく呟いた。
『俺が思うにシーナもお前のことが好きだぞ?』
『っ!!』
『ふっ、あいつはかなりのべっぴんだからな。放っておけばすぐに誰かにとられるぞ?ま、お前が好きじゃなければそれでいいんだがなぁ』
ーーーその瞬間、
俺はシーナのことが好きなんだと思った。
とられてたまるか、そう思ったのだ。
お前たちは本当は仲がいいんだ。
そう言われたときからだった。
俺はいつのまにかシーナをずっと見ていた。
その思いを知られなくなくてずっと嫌味ばっか言ってたけど…
本当はシーナのことが大好きだったんだ。
だからこそーーー
シーナだけは殺させない。
絶対に。


