イーグルの胸元はシャツに血がにじんでいた。
銀色の髪が濡れ、その顔は青白くなりかけていた。
「行ってくれ黒犬…」
「っ!?」
「しばらく会いたくない…」
「あ……」
ザァァァァァ!!
雨の勢いが強くなる。
黒犬は下を向いて黙り込むとーーー
タッタッタッタ
どこかへ消え去ってしまった。
俺は倒れているイーグルのもとへと駆け寄った。
「イーグル!!」
肩を掴んで大きく揺する。
「……鷹目…」
「はっ!」
するとイーグルは薄っすらと目を開け、苦しそうな顔をしながらも無理やり笑って見せた。
「いっ…てぇな…」
「イーグル!!」
俺は身につけていたシャツを脱ぐと、とにかく止血しようと彼の体にそれを巻き付けようとした。
するとーーー
「……いい、鷹目」
「…え?」
「……もう手遅れだから…いい。その代わり…俺の最後のお喋りに…付き合ってくれ」
イーグルの大きな手が伸びてきて、俺の涙を拭った。
「ふっ、なんて顔を…してるんだ…」
再び彼は笑みを浮かべると、俺の目を見て話し始めた。


