この銃を手に入れれば、もしかすると俺は黒犬と一緒に世界の頂点に立てるのではないかと思った。
世界の頂点に立ち、悪に染まったこの世界を立て直す。
俺の想像は自分の興奮を掻き立たせた。
「鷹目と言ったな?」
「あ、ああ」
イーグルの声に我に返り返事をする。
「お前、俺の子供になる気はないか?」
「え?」
思わず目を丸くした。
朦朧としていた意識の中聞いた言葉だったため、信用するにも仕切れない思いでいたのだ。
改めて目の前でその言葉を聞いて、心臓がドクンと波打った。
「暴れるなとは言わない。お前とお前の友達にもきっと目的があるんだろうからな。ただし、人のことは絶対に傷つけてはいけないよ。それ以外なら思う存分に壊していい。お前たちはまだ子供だ。きっと神様は多めに見てくれるさ」
イーグルは手をさし伸ばしてくるとーーー
ギュッ…
俺の手をその大きな温かい手で包んだ。
「あ……」
初めて感じた。
これがーーー温かさというものなんだ…。
「俺の子供になれ、鷹目。
世界を見せてやろう…」
ーーー世界を教えてやろう。
俺はゆっくりと頷いた。
イーグルの目は見なかった。


