相棒の世界





気が付いた時には、俺はふかふかのベッドに寝かされていた。



額の上に冷たいタオルを置かれ、ふわふわのまくらに首を支えられる。



「あ……」



こんなに気持ちいいベッドに寝たのは初めてのことだった。



朦朧としている意識の中、俺はなんとも言えない心地よさに浸っていた。




「どうだい?調子は」



「っ!」



ふと聞こえてきた声に目を開くと、そこに映ったのは俺を拾った銀髪の男だった。



ゆっくりと体を起き上がらせる。



「だいぶ熱は下がったみたいだな」



俺の首筋を触ると同時に彼は微笑むと、そばのテーブルに置いてあったスープを手に取った。



「とりあえずこれを飲みなさい。必要な養分がたくさん入ったおじさん特製のスープだ。飲み干せばまた元気に暴れられる」



「っ!」



思わず目を見開いた。



変なことを言う人だ、そう思ったのだ。



「………」



段々口元に近づいてくるスプーンに入った黄金のスープを見つめる。



そしてーーー



「…っ」



ゴクリ



そのスープを喉に通した。



「っ!!」



あまりの美味さに驚愕した。



こんなにも美味しく、そしてあたたかいものを食べたのは正直初めてだった。



カビのついたパンや、捨てられていた食べカスを口にしながら過ごしていた俺にとって、このスープはほっぺが二度落ちるほど美味しかった。