時間はさらに経過し、鷹目は24歳、私は22歳になった。
時間が経つのはあっという間だった。
鷹目はすっかり青年から大人の男性に変わり、また私も少女ではなくなっていた。
「………」
「…どうした?鷹目」
「あ、いや…ちょっとね」
この頃の鷹目は笑う数が少なくなっていた。
椅子に座ってはいつも何かを考えている。
「一人で悩んでいても苦しくなるだけだ、鷹目。聞いてもいい話なら聞くが?」
「はは、ありがとうシーナ。話せる時が来たら話すよ」
鷹目は明るい性格ではあったものの、その反面秘密主義者でもあった。
思わず言ってしまうということは絶対になく、いつも何かを計算高く考えて、そしてそれをもとに行動していた。
鷹目はかなり頭がよかった。
だから私も無理に何があったのかを聞いたりはできなかったのだ。
「シーナ」
そんな時だった。
彼があんな提案をしてきたのは。
「なんだ?」
鷹目は私を見ると、口元を綻ばせた。


