あれから私は鷹目と二人で作った森の隠れ家に身を潜めて生活した。
鷹目がそうしろと言ったのだ。
ーーーバンッ!
扉が勢いよく開く。
「シーナ!」
「鷹目…!」
朝日が昇ると同時に鷹目はいつも来てくれた。
いつの間にか、顔を見るたびにどこかほっとしている自分がいた。
「見ろ!これはガーリックトーストだ!」
「ガーリック…トースト?」
「ああ!昨日の夜一緒に住んでいる変なやつが作ってくれたんだ!あいつ、へなちょこのくせに料理の腕だけはすごくってさ!」
ガーリックの匂いがぷぅんと広がる。
朝食を食べていなかったため、腹がギュルルと鳴った。
「一緒に食べよう、シーナ」
「う、うんっ」
鷹目は楽しそうだった。
日に日に笑うことが増え、顔が明るくなっていった。
聞けば今はすぐ近くの占い師の家に住まわせてもらっているらしい。
占い師と三つ下のへなちょこな少年。
少年のことは弟と呼んでいた。


