鷹目の腰にはホルスターに入った銃があった。
持ち手の部分に鷲が刻み込まれたーーー
おじさんの、イーグルの銃。
おじさんから譲り受けたものだと鷹目は言った。
一体何があったのかは教えてくれなかった。
「シーナ、実は…お前は狙われてる」
「…え?誰に…?」
「っ…それは言えない」
鷹目は口をギュッと結ぶと、私のことを抱き上げた。
「っ!…鷹目!?」
「さっき鷹の目で見てみたけど、おそらく今はこの近くにいないはずだ。あいつは姿を消せる。いつ現れるか分からない。
はやく隠れ場所を探そうシーナ。『やつ』がいないうちに早く…!」
「っ!?」
鷹目は私を抱いたまま走り始めた。
すぐに息が上がる。
「鷹目よせ!死ぬぞ!」
「ハァ…死なない…!」
息を荒くしながらも走り続ける。
「俺が守らなくちゃ…ハァ…だめなんだ!」
ハァ、ハァ…
苦しそうな表情を浮かべながら走る鷹目を、目を丸くして見つめた。
鷹目がものすごくーーー
逞しく、かっこよく見えた。
この時私は10歳。
鷹目は12歳だった。


