それから一週間、私はおじさんにも鷹目にも会うことなく一人で町を歩き続けた。
服やマントはボロボロになり、食べ物を得ることもなく体はどんどん痩せ細っていった。
「おじ、さん……たか、め……」
もう走る気力も叫ぶ気力もなかった。
こうして歩いていれば二人に会えるんじゃないか?
ただその思いだけでなんとか持ち堪えていた。
すれ違う人々が私を軽蔑する目で見つめてくる。
子連れの母親が、私を見るたび自分の子供を抱きかかえる。
「ダメよ、近づいちゃ」
「…っ」
おじさんはそんなこと言わない。
そう思った。
おじさんがいないこの世界はなんて残酷なんだ。
目に涙が浮かんだ。
「シーナ」
「っ!」
急に聞こえてきた声に私は顔を上げた。
そこにはいたのはーーー
「あ…」
以前より少しだけ汚れたシルクハットに、金髪の髪。
「うぅ…グスッ…」
私の大嫌いな少年。
「……たか、めぇ…グスッ」
ーーー鷹目だった。
「やっと見つけた…」
鷹目は安心した表情になるとーーー
ギュッ!
私を強く抱きしめてきた。
「ごめん、シーナ…本当にごめん」
「うぅ……」
鷹目は私に何度も謝り続けた。
謝っては私を強く強く抱きしめた。
「もうつらい思いなんてさせないから」
ーーー俺が、シーナを守るから。


