森を抜け、雨に濡れた道を走り抜ける。
次々と両側に現れる建物を通り過ぎては、おじさんの目尻のしわを思い出す。
待ってろ、おじさん。
待ってろ、鷹目。
「ーーーん?」
おじさんの家の通りに面した時、大勢の人だかりができていることに気づいた。
なんだろう…
人々の顔を伺いながらその通りを歩く。
みな黒いフードマントをかぶってはひそひそ話をしている。
不安になった私は近くの女性に声をかけることにした。
「…あの」
女性は私を見るたびに目を見開いて、驚いた表情になった。
「ちょ、ちょっと!この子ほら例の!」
「なによ」
隣に立つもう一人の女性に声をかけ、私を軽蔑するような目で見つめる。
「イーグルんところの娘だよ!殺し屋だからっていいきになってる!」
「っ…殺し屋?」
私は首をかしげた。
馬鹿な、おじさんは殺し屋なんかじゃない。
森で一番の猟師だって言っていた。


