相棒の世界





「っ!」



突然、鷹目が顔を上げた。



そしてーーー



今までにないほどの悲しい顔をした。



緑色の目が涙で潤み、眉が垂れ下がっている。




「…え?」



なんでそんな顔するの?






ーーーと、その時だった。



「シーナ」



「っ?」




ーーーパシッ!



急に背後にいたおじさんが私の頬をはたいた。




「…え?」



右手で頬に触れじんわりと痛みを感じながら、おじさんを見上げる。




おじさんの顔はーーー



とてつもなく恐ろしいものだった。




「二度とそんなことを言うな!!」



ビクッ!



耳に突き刺さってくるような罵声に思わず体を震わせる。




ーーーなんで?



なんで私が…叩かれなくちゃいけないの?




「…グスッ……」



涙がーーー出てきた。





「謝りなさい」



「…え?」



「鷹目に謝りなさい」



「…っ!?」





思わず鷹目の方を見るとーーー



彼は頬に一筋の涙を伝わせていた。



口をギュッと結び、への字に曲げ、少しだけ首を下に傾けて必死に涙をこらえている。