「ーーー鷹目、何か案はあるか?」
「なんの?」
「…っ…殺す方法のだ」
ったくこいつ、どこまでお気楽なんだ。
「うーん、そうだなぁー…
とりあえず切って撃てばいいんじゃないか?」
「お前な…」
「ははっ、君はちょっと真面目すぎるんだよ。
兎ちゃん」
トントン、と隣から飛び跳ねる音が聞こえてくる。
鷹目がスキップでもしているのだ。
「自分の腕を信じてみなって!
お前はそんなに細かく作戦を考えなくとも、何不自由なく奴らを殺せるだろ?」
「……っ…」
ーーー殺しにかかる前、俺たちはいつもこうだ。
俺が作戦を練ろうとすると、鷹目はいつも「自分を信じろ」と言う。
自分を過信しすぎて万が一のことがあったらどうする?
俺はその万が一のときのために、いつも作戦を練っているんだーーー