俺はそれから鷹目と言葉を交わすようになり、いつのまにか一緒に遊ぶようにもなっていた。
体をあまり動かせない鷹目は俺をただこき使うだけだったが、それが俺にとっては嬉しくて嬉しくて仕方のないことだった。
「お前なんかすばしっこいな、鼠みてーだ」
「…ねずみ?」
「ああ、それにしょっちゅう転んでばっかでいつも服汚ねーし…ふっ、今度からお前は『鼠』な!」
「え、鼠!?」
鷹目はそれから俺を鼠と呼ぶようになった。
俺はそんな薄汚い名前でも心から嬉しかった。
「ハカゼさん!
今度から俺はシルブじゃなくて鼠だ!」
「…はぁ?」
「ハカゼさんも鼠って呼ぶんだよ?」
「…はっはっは!」
俺は鷹目のことを鷹目兄さんと呼び、ひたすらついていった。
幸せな毎日だった。
鷹目兄さんの後ろについていくのは、俺にとって一番の幸せだった。
俺はーーー鷹目兄さんが大好きだった。


