ーーー鷹目兄さんと出会ったのは俺がハカゼと一緒に住むようになってちょうど一年が経った頃のことだった。
その日はーーー雨が降っていた。
ザーーー………
「…あ!」
窓辺から外の景色を見つめていた俺は、遠くにハカゼの姿を見つけた。
ーーー帰ってきた!
俺は途端に玄関扉へと向かうと勢いよく開けた。
「おかえりなさい!ハカ…っ!」
俺は目に飛び込んできた光景を見て、言葉を失った。
ハカゼはなんと1人の少年を抱きかかえながら、ずぶ濡れになって歩いてきていたのだ。
「…なっ!」
俺は玄関を飛び出すと、雨に濡れながらもハカゼのもとへと駆け寄った。
「…この人は!?」
「おおシルブ、迎えに来てくれたんだねぇ。
ちょっと倒れていたから看病しようと思ってつれてきたんだよ…
私はこの子を運ぶから、お前はこの上質な帽子を持っていってくれないかい?」
「分かった!」
俺は受け取った帽子を家の中に置くと、少年を運んでいるハカゼの隣を一緒に歩いて玄関まで導いた。


