ーーー森に入って2週間が経過した頃、俺たちはようやく占い師の元にたどり着いた。






「あっあれだ!ジョンさん!
占い師の家に着きやしたよ!!」



「っ…本当か!?」



「へいっ!」




ガイドンは飛び跳ねながら俺の肩をトントンと叩いてきた。




「やっとか…」




俺は深く息を吐いた。



すぐにでもその場に倒れてしまいたい気分だった。




葉巻どころか食料も水もギリギリで乗り越えてきた長旅ーーー




とんでもないほど辛いものだった。




「ハァ…やっとついたのか…ハァ…」




後ろを歩いていたニカが消えそうな声で言った。



「やっと…ですね…」



ミラも声に力が入っていない。





ーーーそんなの当たり前だ。



この苦しい旅に、ここまでついてこれたんだ。



2人はかなり根性があると言っていい。




正直、今日だけは本当に頑張ったと褒めてやりたい。





「とにかく早く中に入れてもらいやしょう!
2人を休めないと!」




ガイドンは俺の手を離すと、後ろを歩く2人の元に近づいていった。




「ジョンさんも来てください!
俺はミラさんを運ぶので、ジョンさんはニカさんをお願いしやす!」



「…分かった」




相変わらず元気がいいな、ガイドンは…




俺はニカを背中に乗せると、前を歩くガイドンについていった。