ーーーパリン!!
俺は足で窓を突き破ると、部屋の中へと入った。
「……っ」
ものすごい違和感だった。
頭の中には自分の姿が鏡のように映っているのだから。
「逃げてください」
「っ!」
すぐ目の前から聞こえてきた声に、俺はふと動きを止めた。
「私のことはいいです…逃げてください!」
その声は俺の頭の中に響いてきた女性の声そのものだった。
「…ちっ」
俺は腕に突き刺さったガラスの破片を抜きながら、女性に近づいていった。
頭の中には、どんどん近づいてくる自分。
「ーーー何が逃げてくださいだ」
「っ!」
俺は女性の前まで来ると、その体を抱きかかえた。
「…っ!は、はなして!」
「あー分かった、はなさない」
「っ!!」
「そのままお前の視界を送り続けるんだぞ」
「な……」
俺は映像を頼りに窓辺まで移動すると、窓枠に足をかけた。
「バタンッ!ーーーいたぞ!!」
扉が開き、後ろから襲いかかってくる暗殺者たちーーー。
「掴まってろ」
俺は窓枠を思い切り蹴り、屋敷の外へと跳び立った。


