するとーーー
『ーーーダメ!逃げて!』
また女性の声が頭に入ってきた。
「……っ」
俺が欲しいのはその言葉じゃない。
さっさと映像を送ってくれ!
俺はまっすぐに走り続けた。
「いたぞー!捕まえろー!!」
前から聞こえてくる激しい罵声に、俺は両腰の剣を構えた。
ーーーはやく送れ!
はやく…!!
するとーーー
ズキッ…
「……っ!」
激しい頭痛とともに、
「…はっ!」
頭の中に映像が送られてきた。
ーーーあと少しで数十人の暗殺者たちと接触する自分…
「っ!!」
ったく…!!
「ーーーカキン!」
ギリギリのところで振り上げた剣で、なんとか敵の攻撃を防ぐと、
「カキンッ!カキンッ!!」
俺は次々と襲ってくる刃に対抗していった。
「ーーーカキン!カキンッ!!」
まるで2階の窓から俺の戦う様子を覗いているような目線。
間違いなくこれは、女性の目から見た世界であることが分かった。
「グホッ!」
「ガハッ!!」
俺は次々と敵を片付けて行くとーーー
「…っ!」
地面を思い切り蹴り、頭の中の映像を頼りに、部屋の窓へと跳んだ。


