俺の頭に入ってきた映像ーーー
あれは確か…窓の中からだった。
ということはーーー
「……っ!!」
「あれ!ジョンさん!?」
俺は足を止めると、掴まれた腕を払い、背中のニカをガイドンに引き渡した。
「先に逃げてろ」
「え!ジョンさん!?」
「はやく行け」
俺はさきほど辿ってきた道をまっすぐに戻っていった。
ーーー俺の頭に送られてきた映像。
あれは紛れもなく窓の中からのものだった。
ということはーーー
「……っ」
あの屋敷のどこかの部屋にーーー
女性が閉じ込められているということだ。
自分でも不思議な感覚だった。
どうして俺はまた戻ってきているんだろう、そうとも思っていた。
しかしーーー
『逃げて…!』
俺を助けてくれたあの声を取り残して逃げるほど、俺は『臆病』ではないはずだーーー
そう自分に訴えかける心が、俺の体を屋敷へと突き動かしていたのだ。
ーーー頼む…
もう一度送ってくれ…!
あんたを助けたいんだ…!
俺は心の中でひたすら念じた。


