ーーーまさか、俺を捨てた父親が…この館の主人だったとは。
「……っ」
周りから距離を置く理由がなんとなく分かったような気がした。
おそらく父の貿易会社は繁盛したのだ。
しかしそのことを妬んだ他会社の者たちが、次々と暗殺者を送り込んできた。
故に現在は、周りから目がつけられないこの場所に屋敷を建て、ひっそりと会社を営んでいる。
きっと、そんなとこに違いない…。
「ちっ…」
考えるだけでも腹が立ってきた。
妻と息子を捨ててまでも、自分の利益を優先した。
そして手に入れたこの屋敷。
毎日豪華な料理をたらふく食い、執事を雇っては家の仕事を全てやらせる。
ーーー俺と母さんの幸せより…
あいつはそういう生活を望んだんだ…!
「ジョンさん」
「っ!」
ふとガイドンが俺に声をかけてきた。
「顔が…怖いですよ、ジョンさん」
「っ!!」
思わず俺は自分の顔を触った。
まさかーーーそんな…


