「バタンッ!」
扉が完全に閉まると、ガイドンは俺の手を離した。
沈黙が2人の間を流れるーーー。
「ジョンさん」
ふと口を開いたのはガイドンだった。
「どんなことがあろうと…
憎き心を持って人を殺すのは、これからやめてください」
「っ!?」
ガイドンの大人びた口調に、俺は目を見開いた。
ガイドン、お前は一体…
と、その途端ーーー
「ーーーははっ!なんつって!!あはは!!」
ガイドンはいつもの陽気な口調に戻った。
「ガ、ガイドン…お前…」
「いやーよかったっすねジョンさん!!
料理もたらふく食べられるって言ってやしたよ!!
いやー楽しみだなぁー!!」
ガイドンは俺の声を打ち消すように大声で喋ると、ゲラゲラと笑い始めた。
「ーーー夕食の支度が整いました」
ビクッ!
ふと、後ろからさきほどの執事の声が聞こえてきた。
俺とガイドンは反射的にそちらに顔を向ける。
「今から部屋に案内いたします…
こちらへどうぞ…」
執事がくるりと振り返って歩き出すと、俺とガイドンはそれに早足についていった。


