「森をここまで抜けてきたとは、ずいぶんな長旅だっただろうな…
ーーーこの娘は落ち着くまで看病してやろう。
お前達も疲れて、腹も減っているはずだ。
この屋敷の料理をたらふく召し上がりなさい。
部屋も用意をさせる。
ゆっくり休んで行きなさい…」
「なっ…!」
怖い顔の主人から出た言葉に驚いたのか、ガイドンは慌てた様子でまた頭を下げた。
「あ、ありがたきお言葉…!
本当に本当にありがとうございます…!」
「はは、そんなに頭を下げるでない。
もう下がって良いぞ…」
主人の言葉に俺とガイドンはもう一度頭を下げると、言われた通りに部屋を後にしようとした。
ーーーと、その時だった。
「そちらの娘を背負った男よ」
「…っ!」
俺はたちまち振り返った。
主人はまだ俺たちを見つめている。
「そなた、見た所盲目のようだな」
「っ!!」
俺は目を丸くした。
冷や汗が顔の横を伝ってゆく。


