「キィーーー…」
扉を開けると、俺とガイドンは恐る恐る中へと入った。
「バタンッ!」
扉が勢いよく閉まると同時に、俺とガイドンはビクリと肩を上げる。
「ようこそ、我が屋敷へ…
もっとこちらへ来なさい…」
「は、はい…
ーーージョンさん、行きやしょう」
ガイドンは俺の手を引くと、ゆっくり歩き出した。
背中のニカは寝息を立てて眠っている。
ガイドンが立ち止まると、主人は椅子をキィと鳴らしながらこちらを向いた。
ガイドンの手が震えていることから、よっぽど怖い顔のやつなのだろう。
主人は口を開くと、低い声で言った。
「一夜だけ看病を、ということだったな?」
「は、はい…」
ガイドンはかしこまった様子で頭を下げた。
「この娘が体調を崩してしまいやして…
一晩だけでいいんです…
看病をしてもらいたくて……」
「ふっ」
ガイドンの様子に主人は笑みを浮かべると、ゆっくりと椅子から立ち上がった。
そして俺たちのもとに一歩ずつ近づいてくるーーー。


