「…分かったガイドン。
とりあえずニカを運ぶから、その手を離してくれないか?」
「あ!すみませんジョンさん!!」
ガイドンが腕を離すと、俺は横たわるニカの額を触った。
汗は昼間より引いている。
「俺はこいつを運ぶ。
ガイドンは屋敷まで案内をしてくれ」
「分かりやした!!」
俺はニカを持ち上げると、ガイドンに屋敷のところまで案内をしてもらった。
屋敷は意外にも近くにあり、湖のほとりから10分程度で着いた。
「ここです、ジョンさん。
今俺たちは目の前の茂みの中にいやす…」
ガイドンの言葉に、俺は顔を上げた。
目には見えないものの、何か光のような気配を感じる。
「…とにかく、ニカだけでも助けてもらわないとな」
「はい…」
俺とガイドンは恐る恐る屋敷へと近づいていった。
そしてーーー
「トントン!」
扉を2回ノックした。


