するとーーー
「スー…スー…」
安心したように、ニカは穏やかな寝息を立て始めた。
「………」
ーーーすまんな、ニカ。
ニカの苦しい表情を思い浮かべながら、俺は心の中でニカに謝り続けた。
こんな辛い思いをさせたのは、間違いなく俺だ。
『鷹目!!鷹目ぇぇぇ!!!』
もしあの時、俺が鷹目を救ってやることができればーーー
お前はこうして追われずにはすんだかもしれない。
鷹目のそばで、
お前の父のそばで、
幸せに暮らしていたかもしれないーーー。
「ーーーすまん、ニカ」
隣にいるのが、こんなどうしようもない奴でーーー
本当に悪かったなーーー
「……っ」
ニカの額に手を乗せながら、俺は唇を強く噛み締めた。
この子一人でさえも守れない俺は、一体なんなんだ…
鷹目を救えなかった俺はーーー
一体なんなんだ…!?
俺はこのままーーー誰も救えないのか…?


