ーーーーーポロッ…
何かが自分の目からこぼれ落ちた。
ーーー涙だった。
「はは、お前らしいな」
「だろ?ぎゃはははは!!」
青年はふっと笑うと、低い声で言った。
「ーーーそんなクソガキは殺してしまえ、ゼイル。
俺たちのところに入れば、今以上に有意義に殺しを実行できる…」
ーーーーーっ!!!
声が出てしまいそうだった。
俺は必死で口を押さえた。
「ぎゃはははは!そりゃあいいねー!」
ゼイルはしばらく笑い続けると、ハァと息を整えた。
「だけどな、そうはいかねーんだよ」
ビクッ!!
俺は耳をすませた。
「俺が殺し続ける目的は、紛れもなく『生』を実感するためだ。
ーーー残念ながらあのクソガキを殺したところで、俺の目的は果たされねーんだ」
「…どういうことだ?」
ゼイルはニヤリと笑った。
「『目が見えない』ような死人を殺したって、なんも楽しくないだろ?」


