「例の件、考えてくれたか?」
青年の言葉に、ゼイルは落ち着いた声で言った。
「ああ、考えたよ…
ーーー俺はお前らのところには入らない」
「……っ」
青年はしばらく黙っていた。
そしてまた重たい口を開くーーー。
「そうか、正直に言えば惜しい気持ちでいっぱいだよ。
ーーーなぜ俺たちのところに入らない?」
ゼイルはふっ、と笑った。
「……どーしようもねークソガキがくっついてるんだよ。
俺から離れようとしねーんだ」
ーーーっ!!
俺はすぐさま自分のことだと思った。
心臓の鼓動が速まっていくーーー。
「ーーー兎か」
青年の言葉に、ゼイルはニヤリと笑った。
「ああ、そうだ」
「ふっ、ずいぶん慕っているそうじゃないか。
俺たちの間では噂になっているよ」
「ぎゃはははは!!」
ゼイルは声を上げて笑った。
「慕っている?まさか!!
冗談はよしてくれ!!」
ーーーえ…?
ゼイルは続けた。
「俺はあいつを利用してるだけだ!
あいつが暴れることで、俺はもっと有意義に殺しをすることができる!
ーーーあいつは本当に便利なやつなんだよ!!」


