もう君がいない



そして、蓮は、

ゆっくりと、私の目を見た。


蓮の顔はすごく穏やかで、

いつもの優しい笑みを浮かべていて、


死が、、

最期の時が、、


そこまで迫っているなんて思えなかった。



「茉菜、」

蓮に名前を呼ばれる。


次は、私の番なんだね。

私の番が、来てしまったんだね。


今から、蓮の最後の言葉を聞かなくてはいけない。


これが、蓮との最後の会話になるんだ。


そう思えば思うほど、

涙がたくさん溢れてくる。




「泣きすぎ。」

「だ、って、、」

「ごめんな。俺のせいだな。」

「違う、違う、」


蓮のせいなんかじゃない。

謝ってほしくなんかない。


なのに、涙は全然止まってくれなくて、、



「茉菜?茉菜には、ありがとうとごめん、そんな言葉じゃ全然足りないよな。どれだけ言っても、伝えきれない。」


私も同じだよ。


蓮への思いは、言葉に言い表せない。

そんなに簡単なものじゃない。


私達の17年、、


うまく表現できる言葉なんてないよ。