奈良公園に行って、たくさんの鹿に出会った私たち。



「きゃ〜!かわいい〜!」

「ほんまや!なんちゅークリクリおめめや!」

「ちょっと、拓ちゃん写真撮ろう!」

「せやな!公貴〜写真撮ってや!」


なぜか鹿を挟んで、意気投合の二人。



「また俺かよ、」


そんな二人にまた巻き込まれて、何度もシャッターを切らされる公貴。




「茉菜、」

「ん?」

「こっち来てみ、」


隣にいたはずの蓮がいつの間にか、木陰で休んでいる鹿の隣にいて、私に手招きした。



「わぁ〜、かわいい〜!」

「ははっ、」

「えっ?なんで笑うの?」


蓮と鹿の元へ行き、かわいいって言っただけなのに、

、、、なぜか大爆笑の蓮。



「はははっ!かわいい〜って、ははっ!」

「もぉ〜、なんなの?」

「だって茉菜、何その距離感、」

「えっ、これは、、」



実は、かわいいのはかわいいんだけど、、、

なんだか思った以上に大きい鹿に、ちょっとビビっている私。


蓮は、鹿の真横にいるんだけど、

私はそこまで近づけなくて、ちょっと距離をとっていた。