もう君がいない



同じ高校に進学した俺と茉菜。


朝から一緒に登校するのが日課だった。

毎朝、茉菜と駅で待ち合わせていた。

俺は絶対に茉菜より先に着くようにしていた。


茉菜を待たせるなんて嫌ってのもあったし、それになにより、茉菜を待つ時間でさえ幸せだったから。

ちょこちょこと、子どもみたいに笑顔で俺の元に駆け寄ってくる茉菜が、すげー可愛いから。



でも、その日は違っていた。


高2の始業式の日、、

その日の朝、いつものように駅で茉菜を待っていた。


何故か、胸騒ぎがしたんだ。

理由はわからないけど、何に対してかもわからなかったけど、、


とにかく嫌な予感がした。


そして、その日、

その嫌な予感が的中することになったんだ。



新しいクラスでHRが始まって、担任に呼ばれて入ってきた転校生。

名前を聞いて、ハッとした。


柴崎蓮、、

蓮、、

レン、、?


聞き覚えのある名前だった。


茉菜の、、

茉菜の初恋の相手。

茉菜がずっと帰りを待っていた、茉菜がずっと好きだった相手。