「そういえば、ちゃんと宿題終わった？」
「え〜、なに急に〜！」
「あ、その顔は終わってないな。」
「へっ？なんで分かったの！」
「ハハッ、茉菜は顔に出るから。」
「やだ〜！うそ〜！」
私が慌てて顔を隠すと、もう手遅れだしって言って笑う光貴。
そんな光貴の笑顔で、私まで笑っちゃう。
チクン、、
楽しくて笑ってるのに、なぜかふいに痛む胸。
理由は、わかってる。
だからこそ、その胸の痛みには気づかないふりをして、私はもっと笑うんだ。
胸が痛む理由、、
そんなの一つに決まってる。
、、光貴への罪悪感。
正直に言うと、やっぱり私は、、
蓮が好き。
なのに、そんな自分の気持ちにフタをして、
光貴に本当の気持ちを隠して、
自分にも光貴にも嘘をついている。
そんな私に、嘘偽りのないキラキラした笑顔を向ける光貴。
騙したいわけじゃない。
好き好んで隠しているわけじゃない。
でも、、それでも、、
嘘つきには変わりない、、。
