”約束やぶってごめんなさい。”


たったそれだけの短い文章。

でも、それだけの言葉なのに手が震えた。


蓮にメールを送ると、すぐに蓮からの着信。

私は、、

その電話には出なかった。



ごめんね、蓮。

ごめんなさい。ごめんなさい。


勝手に溢れてくる涙が止まらない。

涙は頬を伝い、ポタポタと地面を濡らす。



あの後、私は美雪と国立病院へと来た。


付き添いで来ていたサッカー部のコーチがいて、話を聞いた。


光貴は、、

光貴は、、



「あいつはもう、サッカーが出来ないかもしれない。」


そう言われた。


私は、何かで強く頭を殴られたかのような衝撃を受けた。

目の前が真っ暗になった。


光貴が、、?

もうサッカーが出来ない、、?