もう君がいない



「ちょっとちょっと茉菜〜、なんで断らなかったのよ〜?」

「だって、」

「だってじゃないよ全く〜。亜衣ちゃんが原因で喧嘩してるんでしょ?それなのに、今度は家まで連れてったりしたらさ〜。」


怒るよね、蓮は。

きっと蓮にまた迷惑をかける。

蓮との仲直りは、また一歩遠のく。


「はあ、、」

もうため息しか出ない。


「茉菜ちゃん!美雪ちゃん!」

そこへやってきた、なぜか笑顔の里中君と、後ろについてきた光貴。


「亜衣ちゃんって、蓮のことが好きだったの?」


ああ、さすがだよ里中君。

その空気が読めないほど、底なしの明るさ。


「もう!なんで拓ちゃんはそんなに空気読めないの!あっち行ってて!」

「えっ!なんで〜?ひどいよ美雪ちゃん!」


里中君を追い払う美雪と、ギャーギャー言う里中君を引っ張って連れ出す光貴。

里中君ごめんね。

私のせいで美雪もイライラしてるから。