もう君がいない



「あ!蓮君ナイスタイミング〜!茉菜、蓮君と帰りなよ。隣だから家着くまで濡れないじゃん!」

「えっ、ああ、うん。でも、、」


私はちらっと光貴を見る。

光貴の前で、堂々と蓮の傘に入って帰るのは、ちょっとあれかなって思ったから。


でも、私の気にしすぎだったのか、光貴はいつも通りの感じで、

「それがいいかもな。じゃあ、蓮よろしくな。俺もう部活行くわ。」


そう言って、先にその場をあとにした。



なに気にしてるんだろ、私。

光貴は、私達のことを幼なじみとしか思ってないんだ。

それだけ、私を信じてくれてるんだ。


蓮と一緒に帰るだけ。

家が隣だから、幼なじみだから、


そこに後ろめたさを感じたのは、私が、私の気持ちが、、



「何やってんの?帰るぞ。」

「茉菜?」

「あっ、うん。ごめん。」


ぼーっとしてた私を、不思議そうに見る美雪と、傘を開いて待ってくれている蓮。

私は、蓮の傘に駆け込んだ。